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幸せ上手

A0001207_2 先週、2チャンネルの創始者である西村博之さんと、経済評論家の勝間和代さんの対談が話題になりました。

対談のテーマはネット社会の匿名制の良し悪しでしたが、価値観の違う二人の話はまったく噛み合わず、話は色々な話題に拡散していきます。

私が面白いと思ったのは、その中でも幸福論の件についてです。

勝間さんは、「カツマー」と呼ばれる熱烈なファンを作り出した人で、目標を持ち、努力をし、成功を勝ち取ることが人生の大切なことである、という考え方の人です。

一方、西村さんは、自由、個性を大切にし、人それぞれの生き方があっていいのでは、という思想がベースにあるようです。

勝間さんは名誉、地位、お金、を得ることが幸福であると主張しています。そのため、努力しなければならないと。

一方、西村さんは、幸福とは人により違うので、努力しないと幸せになれないという考え方はおかしい、と切り返します。

幸福とは何なのでしょうか?

幸福とは端的にいうと、「幸せだなぁ...」と感じることです。

では、人はどのような時に幸せと感じるのでしょうか。

それは自分の欲求が満たされている時です。

では人間の欲求とは何でしょうか?

20090307121618 欲求には段階があり、有名なマズローの5段階の欲求では、人は成長するにおいて、徐々により高い次元の欲求を持つようになると説明しています。

生きるための生理的な欲求から始まり、安心の欲求、愛情の欲求、自己承認の欲求と続き、最後は自己実現の欲求になります。

勝間さんは、まさに、マズローのいう、第五段階の「自己実現の欲求」を求めています。

この自己実現の究極は、社会貢献です。

実際、勝間さんはCHABO!という著書の収益の一部を開発途上国に寄付する活動を展開されてます。

勝間さんのいってる幸福とは、まさに自己実現の欲求が満たされないと、人は幸せになれないと主張している訳です。

こうした勝間さんの主張は正しいとも感じるのですが、彼女の主張が広く受け入れられないのは、2つ理由があるのではないでしょうか。

ひとつは、高い次元の欲求は低い次元の欲求より「良いこと」であるという認識が間違っていること、もうひとつは、高い次元の欲求を満たすことは難しいこと、です。

人それぞれ、欲求の段階は違います。ある段階の欲求が満たされないと、次の段階の欲求に対する興味は起きません。

では第三段階にいて、愛情を受ける欲求がある人、つまり、人から愛されることで幸せを感じることは、幸福とはいえないのでしょうか?

決してそんなことはありません。

どの段階における欲求であっても、満たされれば、それは幸福です。

西村さんが主張している、幸福の定義とは人それぞれである、とは、まさにこのことを指しています。

もうひとつの問題、これは現代社会の問題そのものですが、現在の競争社会において、目標が物理的(地位、名誉、お金)であればあるほど、目標を達成できる人はごく少数で、その他大多数の人は目標が達成できません。

その結果、自己の欲求が満たされない人は、自分が不幸だと感じてしまいます。

そして、自分を高めようと、セミナーやスクールに通いさらに努力をします。が、目標がそれでも達成できないと、喪失感に苛まれます。

よく、「5年後の目標達成に向かって、今は苦しいけど頑張ります!5年後が楽しみです!」という人がいますが、何かを得るまでは苦しい、不幸で、何かを得られて幸せになると考えることは、たえず苦しみを生み出します。

なぜなら物理的な目標には際限がなく、達成した瞬間に、次の目標を設定するからです。

人生80年として、目標を達成した幸福感に浸れるのは10年、残り70年はその目標に向かって辛く努力する、となると、人生の大半において幸せを感じられない人生になってしまいます。

幸せを感じる一番楽な生き方は、より高い次元の欲求を満たそうと努力しつつも、目標の達成ではなく、努力のプロセスそのものを楽しむこと、そして、どの段階の欲求であっても、それが満たされていることで幸せと感じることではないでしょうか。

ささやかな出来事でも幸せと感じられること、目標を達成できようができまいが、努力そのものが楽しいと感じること、この2つがこれからの「幸せ上手な人」になるコツなのではないか思います。

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著者:渡辺 淳一
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医者であり作家の渡辺淳一の幸せ論。人生の辛酸を極めた著者ならではの単純ですが、実行しやすい、幸福のあり方を語っています。

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コメント

今を幸せに思うことが大切だと再確認!
ありがとうございました!

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