フォト
2016年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

« ビジネスを通じた社会貢献(1) | トップページ | 幸せ上手 »

ビジネスを通じた社会貢献(2)

Cimg2639 悪魔の兵器と呼ばれる地雷。

イギリスのダイアナ元皇太子妃が地雷原を歩く勇敢な姿に、世界中で地雷撲滅の機運が高まりましたが、戦争が終わった今でも、全世界に1億個の地雷が埋まっていています。

約80の国と地域が地雷問題をかかえており、毎日70人もの罪も無い子どもたちを傷つけています。

こんな地雷処理に立ち向かっている日本人がいます。

山梨日立建機の雨宮氏。

雨宮氏は建設機械の社長として、内戦後のカンボジアに、ビジネスチャンスがあると思い、現地に赴きます。

そこで見た戦争の傷跡。片足のない人々の悲痛な叫び。

それまで利益一辺倒の人生だった雨宮氏は、その光景をみて初めて、金儲けだけでなく、社会への貢献を思い立ち、建設機械で地雷問題を解決することを決意しました。

カンボジアには今も400万個以上の地雷が埋められており、地雷による被害者は既に8000人を超えています。

手作業で地雷除去を進めるも、1平方メートル当たりおよそ2時間かかり、作業中の爆発事故も絶えません。

Photo03そこで、雨宮さんはシャベルカーを改良して、アームの先端に、高速で回転するロータリーカッターをつけた地雷除去機を開発しました。

この地雷除去機を使うことで、従来の60倍のスピード、かつ、安全に地雷を取り除くことが出来るようになりました。

地雷を取り除いた土地を畑にし、今では農作物がとれるようになりました。

山梨日立建機は、カンボジア以外にも、コロンビア、アンゴラ、など、地雷に苦しむ国に足を運んで、各国に地雷除去機を納品しています。

この地雷除去機は開発が難しく、技術開発費に10億円ぐらい投じているそうです。今までに100台ほど売れたそうですが、今尚、7億円ほどの赤字だそうです。

それにも関わらず、雨宮氏が社長している山梨日立建機は毎年最高益を更新しています。

なぜでしょうか?

それは、地雷除去機を作っているという誇り、それが社員に、取引先に浸透しているからです。

この誇りが、社員の生産性を高め、取引先から贔屓にされ、その結果、地雷除去機の赤字を十分補うだけの利益を、他の建機ビジネスであげることができているからです。

この話を伺って、「このような社会貢献ビジネスのやり方もあるのか」と、感動すると共に、とても参考になりました。

社会貢献と利益を共存させることは難しいことです。

地雷除去機もビジネス単体でみると赤字です。

おそらく単体での回収には、1000台以上地雷除去機売れないといけないでしょうから、あと20年ぐらいかかるかもしれません。

しかし、この地雷除去機を作っているということで、社会的責任企業としての知名度が高まり、お客さんから、社会から受け入れられることにより、持続性の高い企業として本業を成り立たせることが可能になっています。

いわば、社会貢献により、会社のマーケティングをしているともいえるのです。

こうした考え方は従来CSRの領域でしたが、今後は本業ビジネスの中に、社会貢献のビジネスを組み込むことで、社会に受け入れられる企業体になる、という考え方が、普及していくのではないでしょうか。

山梨日立建機は、今後の企業の方向性において、最先端をいく企業といえるでしょう。

雨宮氏の印象的な言葉。それは、

「地雷原で死にたい...」

一生地雷除去を続けて、最後は現地で死んでいきたい。死ぬまでこの仕事にかかわりたい、という思いの溢れた一言です。

雨宮氏の活躍 -日立建機のHPより-(ぜひ一度閲覧下さい)

「地雷廃絶への挑戦」(前編)-大地に実りを、子供たちに笑顔を-
「地雷廃絶への挑戦」(後編)-大地に実りを、子供たちに笑顔を-

アキラの地雷博物館とこどもたち Book アキラの地雷博物館とこどもたち

著者:アキ・ラー
販売元:三省堂
Amazon.co.jpで詳細を確認する

カンボジアの地雷の現状がよくわかります。

« ビジネスを通じた社会貢献(1) | トップページ | 幸せ上手 »

コメント

突然のメールを失礼します。
私は、京都で小・中・高校生向けのパソコン教室を経営、指導しております加藤と申します。
貴方のブログを興味深く拝見させていただきました。
ビジネスを通じた社会貢献(2)
http://naka68.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-8930.html
の文章中の写真1枚(カンボジアの地雷問題の写真)を、私の教室の生徒のパワーポイントの作品に使用させて頂きたく、ご連絡をさせていただいた次第です。
使用方法はスライドに写真を張り付けて、カンボジアの地雷問題を紹介します。なお、この生徒のパワーポイントの作品は、アビバキッズ主催パソコングランプリ近畿地区大会に出場を予定しております。
何卒ご許可して頂けるよう、よろしくお願いします。
アビバキッズ山科小野教室 加藤聖子

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ビジネスを通じた社会貢献(1) | トップページ | 幸せ上手 »