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非貨幣社会の到来

418bv41i6jl_sl500_aa300_ 先週の読書会の課題本はクリスアンダーソンの「Free」。昨年ベストセラーになった本です。

Freeとはタダのこと。タダという概念でビジネスがどう変革していくのか?を述べた本です。

この本の主張を端的に述べると、

①デジタルを支えるテクノロジーの限界費用は年々ゼロに近づいている

②低コストで複製、伝達できるデジタルな情報は無料になっていく。物理的な商品さえも原価近くまで値段が下がるであろう

③潤沢にあるもの(=コピー可能なデジタル情報)の無料化は止めることが出来ないので、むしろそれを活用する方法を考え、早めに手を打てる者が今後の勝者になれる

④すべてが無料になるからといって、ビジネスが衰退すのではなく、こうした社会到来に備え、新しいビジネスモデルを検討すべきである

ということでした。

free社会の到来で、既存のビジネスが変化の対応を迫られています。

例えば音楽業界。

違法ダウンロードの営業で、CDが売れなくなってきています。

中国では、海賊版を禁止しても、もはや違法化の流れは止められないと判断し、海賊版でCDが売れなくなるのを防ぐのではなく、海賊版をマーケティングツールと捉え、コンサートの集客で稼ぐビジネスモデルへと、音楽業界はシフトし始めています。

著者はフリー社会のビジネスモデルとして4つのパターンをあげているのですが、私が特に注目したのは、「非貨幣社会」です。

非貨幣社会とは、お金以外の対価により人々が動く社会のこと。

例えば、LINUXというOSは、ネット上のボランティアの人々で開発されたコンピュータ言語で、IT業界の仕組みを大きく変えようとしています。

また、Amazonのブックレビューは完全なボランティアで書かれています。

今や、このレビューを頼りに本を購入するかどうかを決める人は少なくないと思います。

こうした非貨幣社会が到来した一番の理由はインターネットにあります。

インターネットにより、今や世界中の人々は繋がり、互いに情報交換ができるようになりました。

また、今まで情報の受け手で消費者であった人が、情報の発信者となることができます。デジタルの世界では生産者ともいえるでしょう。

インターネットに何かを発表し、それが世界中の人々に伝わり、評価を受けることにより、評価社会が形成されたのです。

非貨幣社会はお金ではなく、何がモチベーションとなり人を動かすのかといえば、それは、まわりの人からの「評価」です。

つまり、非貨幣社会=評価経済社会といえます。

マネタリー社会(金融至上主義社会)は、リーマンショックにより崩壊し始めました。

ここ1年ほど、一旦落ち着きをみせていましたが、昨今のギリシャの債務超過問題から、再び崩壊の第二ステージに入りました。

この先、恐慌と呼べる出来事が徐々に起きてきます。

評価社会は貨幣を伴わない活動を生み出しますので、評価社会とはボランタリー社会ともいえます。

今後間違いなくマネタリー社会は崩壊します。

お金がすべての社会ではなくなるということです。

既に若者は動き出してます。

最近の若者は物欲があまりありません。

車や高級品、ブランド、社会的な地位や名誉、そういったものに興味がなくなりつつあるようです。

この先、マネタリー社会とボランタリー社会の融合が始まり、新しい資本主義である、ハイブリッド社会が到来すると思います。

このハイブリッド社会では、人の価値観はお金から、相互援助による、社会貢献へとシフトしていくことでしょう。

すなわち、どれほど社会に貢献できたかで、世間から評価され、それに見合う対価を得る、その対価も現行の米ドル機軸の通貨ではなく、新しい通貨になることでしょう。

お金至上主義、合理主義の人には生き難い社会になってきます。

既成概念が強い、我々の世代でも、いち早くこうした社会に対応できる人だけが今後も活躍できるのかもしれません。

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コメント

賛成
というより
あなた様は預言者!

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